「復興牧場」事業の取組み経過

東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所の事故によって多くの酪農家が避難休業を強いられ、また県内の酪農生産基盤全般においても甚大な影響を受けました。

そのような状況下、本県酪農の早期復興・避難休業者の一日も早い酪農再開への希望を叶えるため、関係者が思いを一つにして復興事業構想と計画策定の取組みを開始しました。

計画にあたっては、一人でも多くの酪農家の経営再開を果たすべく大規模・共同経営方式を基本とし、コスト削減、労働条件の改善、休日の確保等を図るなど、これからの酪農先進モデルを目指して「復興牧場」の実現に向けて準備を進めてまいりました。

そのような中、国、県の復興対策事業である「東日本大震災農業生産対策交付金事業」が実施されたことを受け、平成25年度事業で復興牧場事業をスタートし、平成26年度での完成に向けて事業を進めてまいりました。

25年度においては、建設用地選定並びに地域の皆様への理解醸成、各種行政手続き、用地造成設計・施設建築設計を実施して造成工事に着手し、26年5月末に造成を終え、26年7月下旬より建設工事に着手しましたが、本格的な建設工事が進むにつれ敷地から大量の転石が発生し建築工事の大きな障害となり、その対策と処理に多くの時間を費やせざるをえない状況となってしまい、当初計画の27年3月末竣工から半年遅れの工期となってしまいましたが、多くの関係者の皆様のご尽力により今日の落成を迎えることが出来ました。

この間、共同経営で牧場運営にあたる避難休業酪農家5名が法人化への準備を進め、26年4月に法人組織(株)フェリスラテを発足し、同時に農林中央金庫様からご協力並びに支援をいただき、牧場運営に向けた大規模先進酪農の視察研修、法人経営における各種研修、大規模経営へのノウハウの蓄積、大規模牧場の実地研修等に精力的な取組みを実施し、また27年度には、牧場周辺地域の遊休農地、耕作放棄地等を集約し、農地中間管理機構を介して約20haを借地し、自ら牧草地への転換作業にあたり、自給飼料生産に向けた準備も着々と進めてきました。

牧場事業については、平成27年10月より、北海道からの初妊牛導入に着手し、酪農経営を開始いたしました。

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